啓蟄。自分を許す春|二十四節気の三番目

明日(3月5日)は啓蟄である。二十四節気は立春、雨水と来て三つ目の季節。

虫たちが穴から這い出てくる季節、それが啓蟄であり、七十二候も「蟄虫啓戸(ちっちゅうこをひらく)」である。

ここまで来ると、敏感な人じゃなくても、

多くの人にとって、いよいよ春である。

花粉症まっさかり?の自律神経の不調の季節である。

なんかうまくいってないけど「6割でOK」と思いたい

この季節特有の感情である。

「なんかうまく噛み合ってない。毎日がうまくいってない。」

と思うものである。

気持ちと体、冬と春、思考と行動、これらがまた「ちぐはぐ」なのである。

そういう時に、自分を責めて思い詰めても仕方がなく。

「まあいっか、60点取れたからOK。」と思いたい。

理想と現実のギャップ

なりたい自分と、現在の自分のギャップに苦しむ。

それもこれも自分の中にあるものである。

だから、自分でつくったギャップである。

自分でつくったギャップなのであれば消すことも可能である。

多少がんばらないと難しいが、理想を一度ぶっ壊して忘れるのである。

「まあ、いいか・・・。60点は取れたかな・・・。」

と、ギャップを無くしてみよう。

「別に、それで死ぬわけじゃ無いし。」

と冷静になってみるのである。

人に会いたいけど一人になりたい

これも春に特有のギャップじゃないかと思う。

気持ちがそわそわして人に会いたい、楽しく盛り上がりたい。

と思ったのも束の間、すぐに憂鬱な気持ちになり

部屋にこもってゆっくりしたい、と思う。

遊びに行く約束した自分を後悔する。

でもそんなものでしょう。

春の陽気はそういう気持ちをいったりきたりさせる

さざ波のようなものです。

活動的な夏へ向けた準備ともいえます。

先の事を決めないで、

その場の気持ちに従いましょう。

多少ドタキャンしても、

お互い許し合いましょう。

「行くって言っちゃったけど、まあ、いっか。」

前向きに頑張りたいけど、愚痴を言ってしまう

積極的に、プラス思考であろう、という方が本来は無理がある。

しかし、ネガティブで、後ろ向きなことを言い続けるのも、嫌われるだろう。

またそれを、いったりきたりしてしまうのが春である。

あるがまま、無為自然にその場にただ任せるような心持ちがいいのである。

ここも無理せず、そういうもんだと思って、

「まあ、いっか。6割でOK。」

と言って聞かせよう。

陰と陽、前任後任の担当者が自分の中でせめぎ合うのが春。自己矛盾していこう。

いったりきたり、アップダウン。

これが春の基本である。

秋冬という陰の季節から、春夏の陽へと移り変わるのである。

別人になると言っても過言ではない。

つまり現在は別人に入れ替わる、運転手交代のタイミングなので

陰の自分から、陽の自分の引き継ぎフェーズである。

だから外部への対応も一貫性を保てずおかしくなっても仕方が無いのである。

前任者はこう言ってたのに、後任者になったら全然ちがうことになった!

そんなことはよくあることである。

別人なので矛盾してしかるべきである。

「前の人はそういったかもしれませんが、すみません。後任なもので。

ちゃんと引き継げてなくてすみません。テヘヘ。」

とチャーミングに謝罪すればそれでよいのである。

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