心が折れそうな時にできることは反復してきたことだけ|村上トライアスロン2023

心が折れそうになる時、
諦めたくなる時、
誰にでもあると思います。
私もあります。昨日もありました。

村上トライアスロンに出場してきたのですが、
750mの往復で1500mほど、
途中一度も陸に上がることなく、
泳ぎ切らなければいけない。
はじめてのことでした。

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もうダメかな、と2回思う

波が強く流されながら、
思うように前に進めない。
というか前がどっちかわからないから
くねくね泳いでしまう。

一度、姿勢を立ち泳ぎにして
遠くのゴールのブイの方を確認します。
かなりまだ遠い、
しかもかなりズレて泳いできたようなことも
なんとなく認識する。

速く進みたい、ゴールしたい
と思っていたからこそ、
時間がかかる、消耗することにより
心がどんどん折れていきました。
海の中で、一度も足がつかないで45分なりかけて
泳ぎ切るのはなかなかに恐怖がつきまといます。

しかし結局途中でやめられない

海の水泳のいいところ(?)は
途中でやめられないことでもあります。
リタイアしたからといって、助けてもらうのに浮いてないといけないし
なんなら、リタイアしても自分で浜まで泳がないといけないかもしれない。
それならもういっそのこと泳ぎ切ったほうがいいわけです。

もうこれ以上、速くは泳げないと思った

なんとか頑張って早く漕いだものの、
ちょうどテトラポットが開いていて波が高いエリアへ突入。
普通に浮いてるだけで、揺らされて気持ち悪い。

あー、これはダメなやつだと。
思い、また立ち泳ぎで先を確認する。
しかし、ここでリタイアしても前述の通り、
状況同じである。

その時にできることは一つだけしかなく、
手で漕ぎ続けることなのです。

ウェットスーツを着ているので
パニックにならなければ沈むことはないのです。

ただ腕を回して漕ぐ

例え時間が掛かろうとも、
腕を漕いでいれば、
いつかは浜に着くのです。

思ったようなフォームで
スピードで、思ったようなタイムで
泳ぐことは無理でも、
反復してきた腕を回して漕ぐ、
ということならできます。

あとは無心で、
もう浜に着くまで漕ぎ続けるしかない。
結果大幅なタイムロスがありましたが、
なんとか泳ぎ切ることができました。

もっとあんなこと考えず、
ただ漕いでいれば、
もっと早く着いたはず。

うまくやろうなんて、
思わずに、ただ腕を回していればよかった。

人生ってそういうもんなんじゃないかと思う。
いつも反復練習してきた
腕を回すこと、
それしかできないわけだから、
それをやればよかったし、
どんなに、心が折れても
それだけなら、自然とできる。
回しているうちに、浜にもつく。

自分自身は、自分を裏切ることもしばしばであるが、
反復練習の方が、よほど自分を裏切らないのである。

村上トライアスロンの初参加ガイドYouTubeに公開中!

編集後記

なんとか完走してきました!楽しかったです。

a new thing a day

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