人生の目的、生きる意味とは何か

夏は日差しが強く陰影が強く出る。エネルギー溢れる夏だからこそ人生観、死生観を強く感じる。お盆で故人を思い出し意識することも多い。大人の読書感想文2023、2冊目について書いています。

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人生の目的とは何か何度も考える

小学2〜3年生くらいから死とか寿命とかそういうことを理解できるようになるらしい。最初に人生の意味を感じる時かもしれない。

それから中学生から高校生、思春期や青春期を迎え、虚無感や自死の誘惑と向きあい乗り越える。

青年期として20代、30代と学生から社会人になったり、転職したり、独立したり、結婚したり、いろいろ人生の変化を乗り越えて、ついて経験も積んで自分なりの考えが出来上がっていく。

そして何度も考える、うまく行ってる時も、行き詰まっている時も、人生の意味ってなんだろう?と。

2020年は人生についてよく考える年だった

2020年は40歳になり厄年の年だった。コロナ禍で、最初の戒厳令下の生活だった。自粛警察、マスク警察の相互監視社会でこんなうんざりする世界になってしまうんだな、と都心で暮らしながら思った。

週7日マラソンして過ごしていた。他に気晴らしがなかったのだ。それ以外の時間は家にずっといるだけが基本だったので、当時は分からなかったけど滅入っていた。社会全体が鬱状態だった。

内省が続いたので、人生の意味ってなんだろう、とあれこれ考え、本もたくさん読んだ1年だった。

そんな中で答えが出てしまう一冊にぶつかる。

それでも人生にイエスという

「夜と霧」のヴィクトール・フランクルの講演をまとめた「それでも人生にイエスと言う」である。

このタイトルに全てが込められてしまっているが、どんなに過酷な状況に置かれても、全ての人生に意味があり、イエスと受け入れていくことが描かれている。人生に意味と目的について端的に書かれているのだが、ぜひそちらの本を読んでいただきたい。

私がそこから受け取った理解は、人生に目的があるとか、人生に意味があるというよりは、その命題が間違っており、人生は何かをする機会である、チャンスである。

私の人生には目的があった、と最終的に自分で思えるような挑戦しがいのあるチャンスと時間が人生である。