面接官になって何を聞けばいいのか?
面接官になった人の素朴な疑問、自分たちのチームのメンバーを迎える時のことについて考えてみた。
人材系の会社勤めや人事担当の経歴がなければ、社長も上司も、面接において大いなるアマチュアである。
採用面接のための研修なども受けるけれど、面接の時に何を聞けばいいのかいまいちよくわからない、というのが正直なところではないかと思う。
会社や組織によって、求める人材も違うので正解はない、効率的に欲しい人材をどう採用するのか?
どんな人が自分の組織に欲しいかわからない
一つの問題はそもそもどんな人が欲しいのかわからないということである。自分の組織で活躍できる人材を分析できてないわけである。
さらに付け加えればほしい人材のイメージに合わせた人を採用するのか、それとも会ってみて面白かったのでその人が入ってから組織や仕事を見直すのか、ということもある。
そもそも、どういう組織を作りたいのか、というイメージからない場合もある。
そもそも人を採用する必要があるかどうかもわからない。
でも何となく、拡大だ、新卒だ、上から言われた、ルールだ、と採用する訳である。採用目標数とかが決められてたりする。
まずは、組織の目標と今の人材でどうにかならないか、
または今の人材が本当にみな活躍できているか、ということから考え直し、他へ行ってもらった方が活躍できる人もいるだろう。そこにとどまることがお互いにハッピーとは限らない。
増やす前に、減らしたり、何ならまずは1人で実験できないか、ということの方が大事かと思う。
面接の難しさ、第一印象が9割?
面接は第一印象で決めてしまう人が多い。
新しい友達を紹介された時と同じようなシチュエーションであろう。
おそらく2秒くらいで「あ、会うかも」「ちょっと合わないかな」となると思う。
そこから時間が経って、勘違いだった、やはり良かった、というのはどちらもあると思うが、人間の直感(または先入観)などにより、瞬時に評価・判断してしまっているのは確かであろう。
思慮深い人は、そんなふうに瞬間で人を判断してはいけない、と意識的に評価しないように気を付ける。
つまりそれだけ最初の印象で決めてしまう人が多いということである。
逆に言えば、一瞬の印象が良ければそれだけで面接は通過できるかもしれない。
面接の研修において、もちろん色々習うのだけれど、第一印象に引っ張られる。
面接官には第一印象の次のステップへすすんで、深掘りする訓練が不足しているし、自分の思い込みから自由になる術は難しいスキルだからである。多面的に聞く、見方を変える、とかはかなり難しいのである。聞く方にこそ、訓練が必要だと思う。
採用の素人に、効果的な採用は無理
結論として、採用の素人に効果的な採用は無理なのである。
そこで「採用しない」という方向に切り替える。いろんな企業と連携して、フリーランスもメンバーに加えて、都度都度チームを作ってプロジェクトを遂行している。
メンバー集めに苦戦する時もあるし、
集まったメンバーが微妙で失敗することもあるし、リーダーの力不足でプロジェクトが頓挫することもある。
しかし、それらもやりながら検討できる。
くっついたり、別れたり、も一時的である。
採用されたが最後、ずっと一緒にやっていく必要はないのである。
小さい会社や、動きの早い時代や業界の中で、その時期やフェーズ、考え方によってフィットする時もあれば、そうでない時もある。
一定期間は長く付き合う採用、雇用という形態は、そんな小規模ユニット達には無理があるスタイルなんじゃないかと思う。副業や複業という言葉は、何となくバズワードで、使いたくないのだけれど、
そういうお試しで、一回一緒に暮らしてみましょうよ、みたいな感じは悪くないスタイルなんだと思う。
すぐに、複数年契約とかは、お互いリスクだからである。
編集後記
羽田空港で飛行機の機材トラブルで待ち時間ができたので書いてます。
a new thing a day
靴も靴下も、全部変えたら走り方、かなりいじることになるから大変ですよ、と言われとりあえず靴下だけ買い替える。