青春はスキップできない

トライアスロンにおいてもスイム、バイク、ラン、苦手だからといってスキップはできない。スキップと言ってもルンルンなステップの方じゃなくて、映画のDVDなどにおけるチャプターのスキップであり、省略、飛ばすということですね。

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10代〜30代の青春時代に課題を残してきていないか

青春らしいことを何もしてきてない、黒歴史、暗黒時代を過ごした、陰キャだったから、などなど言い方はそれぞれだけれど、青春時代にキラキラしてキュンとする何かを体験していない、と話す人は多い。

多かれ少なかれ、皆がそういう自己認識を持っていたとしてもおかしくはない。周りで楽しそうにしている人達がキラキラして眩しい、という思いは、思春期の自己肯定感のアンバランスさからいうとおかしい自己認識ではない。

キラキラしてる人達とは、他者と積極的にコミュニケートしようしている人であり、そのコミュニケートは楽しいことばかりではなく、いろんな軋轢や衝突があって、和解し大人になっていく。人間関係の問題に積極的に関わっている様子がキラキラしていると映るのかもしれない。

そういった自分中心から他者の存在を認識すること、他者とのコミュニケーションにはコストがかかるということ、それらを知らないまま、ただ歳をとってきたら、どうなるか?

というか皆さん、どうなってますか?今の自分を見たら分かりますよね。その課題、今も目の前に残っています。

青春時代の課題

他者とのコミュニケーション以外にも、青春の課題がまだまだあります。

親からの自立、他人と自分の区別、自己の確立、自分は何者であるか。

自分がやっていて好きな打ち込めることは何か、自分が心地よく感じ、逆に苦痛と感じるものは何か、またそれらが、他者や社会にどうやって受け入れられるのか、その適応方法を学ぶこと。

そして人間にとって、大きな異文化である異性とのコミュニケーション、恋愛をすること、性のエネルギーをどうコントロールするか。

そこに、それぞれに固有のいろんな事情も絡み合って、自分自身の青春の課題が浮き彫りになっている、なってきたはずである。

40代になっても遅れてきた青春が目の前に現れる

つまりスキップ不能であり、遅れてきた春はいつでも訪れるのだ。

30代で先延ばしすることはできても、スキップすることはできない。また40代になって現れる。何度でも形を変えて目の前に現れる。

一方でどんな人にとっても「今」この瞬間が一番若い。若ければ体力も、命の残り時間もある。

青春の課題にいますぐ取り掛かり、味わい尽くした方がいいのである。