Whyがありきで、Whatが生まれて、そしてHowで実現方法を検討する。
広告宣伝の企画、WEBサイトのリニューアル、アーティストのブランディングすべてにおいて「そもそもどういうことなんだっけ?」と入るのが鉄則である。
やはりWhy、Whatくらいから入らないと本質的なものはつくれない。
しかし、こと独立して自分の仕事について考えると
独立はHowから始まる?
どんなロゴか、どんなオフィスか(自宅か)、どんな名刺か。
短い時間で、ワークライフバランスを、自宅で子どもと一緒に、などなど
道具や場所や、ルール、働き方、ライフスタイルばかり着目してしまいがちではないですか?
つまりHOWばかりに注目してしまう。
もっと静かできれいなオフィスで、素敵なアトリエで。森の中で、駅から近くて、とかとかあげればきりが無く。
またお金をはじめリソースの制限はありなにもかも実現するのはかなり難しい。
だいたいなんでもトレードオフだったりする。どっちもってのはむずかしいのだ。
森の中にあるの駅から近くて、広くておしゃれなのにコストが安い分けないのである。
How、独立して最初に考えるのは素敵なカフェでの仕事やおしゃれな部屋
どうしてそんなことばかり考えてしまうのか。
それは独立する、っていうとHowを自由にできる、と思うのである。
実家を出て一人暮らしするときと同じで、
どんな部屋にすもうかな〜、くらいの話なのである。
親元をはなれて親が考えた家じゃない、実家じゃない自分だけの部屋をコーディネートしたい、
そんな感じなのである。
だからオフィスやコワーキングスペースとか、得意先への信頼感とかいろいろいってこじゃれたところを探すのである。
しかし、実際はどこに事務所があっても、汚くてもおしゃれでも大して関係ないのが現在だろう。
そもそも、はじめたばかりのフリーランスの事務所に誰もきたりしないのである。
どちらかといえばこっちから行く方だろう。
でも、その自己満足、大変よくわかるのである。
なぜそんな細かいHowから入ってしまうのか
多くの人にとって、仕事よりもまずは「暮らし」だからなのだと思う。
これまで非人間的な暮らしを、経営者によって強いられてきた人は尚更。
まずは人間らしい暮らし、たのしくおしゃれな暮らしを夢見て独立するのである。
だから素敵なオフィスや、時間のある暮らしをまず実現したいのだ。
衣食住足りて礼節を知る。
ということで、What、じゃあ理想の部屋も手に入ったし、そろそろ事業でも考えようか!となるのである。
事業もなんとかなって食べられるようになってきた。ところでなんで独立したんだっけ?
とりあえず、なんとかお金がもらえそうなことをがむしゃらにすすめてきた。
そうしたら一応お給料も払えるようになった。
生活も出来ているし、好きなMacを買うこともできた。
そこまできて
「この事業ってなんのためにやってるんだっけ?」
となるのである。
前職でやっていた仕事をそのまま延長線上でやってる人も多いでしょう。
まためちゃめちゃくちゃ儲かってる訳でもなく、なんとなくやれてるかな〜くらいで、
なんなら前職のサラリーマンのままの方が給与も良かったかも?
とか考えながら、自分の事業を振り返るのである。
そこまできてようやく、
「自分がやるべき事業ってなんだろう?自分は誰の役に立ちたいんだろう?」
とWhy?の存在に気づくのである。