分家住宅の空き家は売れないんです

相続した空き家問題に頭を悩ませる人は多いと思います。

そもそも空き家をどうしたらいいか分からなくて、

売るためにどうすればいいかも分からず、放置している

という人は多い。

しかし、その中でもものすごくやっかいな問題がありその絶望的なことをまとめておこうと思う。

あなたの実家、市街化調整区域ですか?

東京には山岳部などを除いてほとんどありませんが、

市街化調整区域、という線引きされた土地があるのはご存じでしょうか。

都市開発が乱発されないように、昭和40年代に行政が決めた線引きがあるのです。

調整区域内は、自然や農地を守ろう、みたいなことで住宅は簡単には建てられません。

よって、もちろん売買も困難。

あなたの実家、市街化調整区域かどうか、まず確認しましょう。

あなたの実家、分家住宅、農家住宅ですか?

畑の中のぽつんと一軒家、

おそらく、分家住宅・農家住宅です。

市街化調整区域の中に建っています。

そこに建てるには特別な許可がいります。

そして、そこに住むことが出来るのは、

本人と親族だけなのです。

本家?分家?

家父長制が重要視されていた時代は

今よりも、本家、分家、などの考えがあたりまえにありました。

現代は、家制度そのものが崩壊しつつあり、

より個人や核家族の時代です。

家は無くとも、祖先がいて自分がいるのは自明の事なので、

そこに感謝すれば、家制度、名字制度そのものは実はたいした話じゃないんだろうなと思う訳です。

財産を守っていく、というための知恵と権利にだったのだろうと思います。

そこで、本家を継ぐのは1人な訳で、

そうすると、本家を継がない人は出て行かないといけない。

家を建てるにも、お金も土地もいる、ということで

分家に出て行くのに、あれこれかかっちゃ負担も大きいだろう、

と優遇されたのが、本来の分家住宅です。

分家になっていく人が住む分には、

市街化調整区域内や、畑や田んぼの中など、

自然を守るエリアにも家建てていいですよ、

という特別許可です。

一見すると普通の家なのに、分家住宅だから他の人には売れない

市街化調整区域にぽつんと建つ一軒家は、

良い場所に建ってて、いかにも売れそうなのに

売れないのです。

と言うか、売ることができないのです。

しかし、可能性はある

各県の行政によって対応は変わってくるが、

「相当期間適法に使用された後、やむを得ない理由により用途変更する場合」

というのがある。

私の実家も築45年にわたりあり、現在は私が所有していて

時々面倒見に行っている。

この状態を維持しながら、

用途変更の申請を出しては、いろいろ問題があって

また戻って、などをくり返している。

今現在、こうして解決すれば良い、とまで語れないのだが

この連載を通じて、どうやって相続した分家住宅問題を解決していくのか

まとめていきたいと思う。

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