プロジェクトは2度作られる。段取りは楽しい知能ゲーム

トライアスロンは日常で取り組むスポーツ。日常の中にトレーニングをどう計画するかも醍醐味の一つ。それが大変なんだけれど。

終わりを意識するところから始まる

プロジェクトの予定や段取りは、プロジェクトの最終日、途中で通過するゴール、これら2つを意識することから始まる。2023年7月放送のテレビアニメ番組の仕事を少しだけヘルプで、段取りを手伝っている。ゴールは作品のヒットであり、盛り上がりの山場をどこで迎えるか。ゴールはプロジェクトにおいては途中にあり通過するものなのです。プロジェクトのエンディングはもっと先になる。オンエアの最終回からフィナーレイベントなど、ゴールの後の終わり方、手仕舞いの仕方までイメージして日程を段取りするのがアニメ宣伝のプロジェクトの仕事である。(アニメに限らず宣伝プロジェクト全般に当てはまりますが。)

プロジェクトは2回作られる

1回目はまさにこのスケジュールを作っているときに、自分と仲間も頭の中で作られる。組み上げられイメージされる。この時のイメージが失敗していると、まず100パーセント失敗する。2回目は、まさに日々実行されながら現場で実際に作られることを指す。イメージで成功していた場合、現場がしっかり動いてその結果、成功確率は五分五分である。なので、スケジュール計画をシミュレーションすることは、確率を0から50%にまでは上げてくれるので大切なのだ。

予定は楽しい

予定はパズルだ。たくさんの人たちが関わって、いろんなことを玉突き事故が起こらないように組み上げていく。そして、どこがボトルネックになりそうか、絶対に外せないクリティカルなタイミングはどこなのか、などを気にしながら、あー、うまくいったと思ったのに、ここに無理が出てるからやり直しや〜、などと言って何でも考え直す。段取り好きの人は、ここが面白いのだ。難しいパズルゲームをやっている気分である。そしてここであまりにトリッキーな解法を編み出したとして、実現可能性が低く現場のときに対応できなくて失敗する。なるべく簡単で平易な解法を使いながら、スムーズに条件をクリアする方法を編み出す、ときに条件そのものを撤廃する、など考える知的興奮のある遊びなのである。

アニメを宣伝する仕事についてYouTubeでも基礎編をしゃべっています。合わせてご覧ください。

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