小規模である強み

大規模か小規模か。これは自分のキャパシティによって変わる主観的なものでもあります。

100人まで小規模と思う人もいるでしょう。なので客観的な数字では図れませんが、自分が小規模を狙っているか、大規模を狙っているか、は判断できると思います。

私はもちろん、小規模を狙っています。

20年前から小規模ユニットの可能性を考え続けていますし、現在もそれは変わりません。

さらに言えば、ITツールの進化で小規模が可能な領域は増え続けています。

そして小規模でないと生き残れないのではないか、とすら昨今思うようになりました。

先の予想が難しい時代に

いつの時代も先の予想は難しかったと思います。自分が生きているペースよりも、早いペースで世の中が変化してしまうから予測が難しくなります。

SNSで世界中に瞬時に情報が共有拡散されるような時代は、10年前でも予測できてませんでした。世界中で活躍するインフルエンサーが現れるとは私も考えてませんでした。

速度が早すぎて予測できないのです。

天災、人災、いろんなトラブルが起きた時の影響範囲、パニックになる範囲も広がりました。それにより気にしなければならない事項も山のようにあります。

先を予見して、増員計画、右肩あがりのプランニングを守っていく、というのはリスクが大きい決断だと思うのです。

小規模なら朝令暮改をスタンダードにできる

少なくとも朝決断したこと実行して、夜、調整、戦略変更するくらいのスピード感は必要だと思います。

決めてしまったからやらないといけない、という時代ではないなと。

(大阪万博はあれこれ言わないでやればいいじゃん、と思ってたけど、調査を進めるに、まあもうやめたらいいじゃん、と思うし、やめよう、っていうのはきっと決断はより難しいだろうな、と思ってます。)

そうした時に、2人でやってても、朝令暮改では怒り出す人もいるかもしれません。

100人なら尚更です。そもそも、右かな、と言って走り出しても右に行く人は60人くらいでしょう。

(その多様性というリスク分散の意味もあるわけですが)

1人、という小規模であれば自分の中でシミュレーションして、実験して、変更してというのをスピーディに切り替えることができます。

また背負うもの(月次の固定コスト)が少ないので、ピンチに陥っても挽回に余裕があります。

責任はパワーの泉

責任の生き物であり、責任とは力の泉である、という考えがありそこからパワーが湧いてきます。

子どもが大きくなるまで健康でいなければ、という責任が自分に力を与えてくれることは想像できると思います。

同じように、もっと自由にやってみよう、っていう人が増えてほしいな、ってことを自分の責任だと思うと、そこにやる気が湧いてきます。

責任、っていうのはそういう力があるものなのです。

それはリンゲルマン効果を無効にすること

人数が増えると一人一人は、人任せになり無意識のうちに力をぬく、という効果である。

1人だと、リンゲルマン効果が働かないので、自立した真剣なプロになるのではないか、と常に考えているのである。

なので、大企業のクリエエイターにはあまり頼むことはなく、小規模なクリエイターに頼むことが多い。

もちろんそれによりとんでもない大火傷をしたこともたくさんあるけれど、そのスタンスを変えるつもりはないのである。

自分自身も1人だから、手を抜かないで真剣にやれていると思う。

恐竜の時代から哺乳類の時代になったら小規模でないと難しい

大型恐竜の時代から、小さくてすばしこい哺乳類の時代に今変化してるのかもしれない。

そうした時に、恐竜のままでいたら結構厳しいんじゃないかな、と思うのである。