話好きなもので、
なんでも仕入れたネタを明かしたくなる。
気づいた知見を話したくなる。
もう一つは、プロデューサーなので、
企画のキモ、
何が面白いのか、
を会議で説明してみんなを説得するのも仕事である。
そんな訓練を受けている。
しかし本来、
自分から面白さのキモや、
ネタを明かすのは良くない。
読んだ本を紹介する?
読んだ本を紹介したい欲求に駆られる。
なぜなら、面白かったからである。
面白かったものを人に勧めたくなるのは自然な衝動である。
しかし、
自分もブログを書き、
フィクションを書いていると、
どの道、その文章に現れるのだ。
だから説明する必要はない。
元ネタを明かされると、
自分が読者だとちょっと興醒めする瞬間がある。
なぜだろう。
元ネタ探しは読者のエンターテイメント
作家のエンターテイメントではないのだ。
このエピソードは、この演出は、
あれを下敷きにしているのかな?
など、読みながら想像するのが楽しい。
読み手の楽しみを奪わないでほしい、
ということである。
感動的なものに触れた時に、
ついついしゃべりたい、
そのまま紹介を書きたくなる気持ちを抑えて、
あくまで自分なりの
アウトプットに変えないといけない。