「やりたいこと」はかなり弱くて、心身の疲れ・惰性・暇つぶしと刺激に勝てないのです。

やりたいこと、実現したいこと、夢、目標、言い方は何でもいいんですが、こうだったらいいのにな、こんなことしたいな、ってものは誰しも多少なりともあると思います。

「やりたいこと」への欲求は目立ちますが、花火のようなもので儚く弱いのです。一瞬の輝きだけで、周りの何かを延焼させるような力はないのです。

だからやりたいその一瞬にフットワーク軽く始めてしまうことが肝要であり、そうすると習慣になればあとは続けられて結果、やりたかったことが手に入ります。

今日はその「やりたいこと→行動」間に挟まる強力な敵たちについて考えます。

疲れてたらできない

最強最大の敵です。心身が健康じゃないとやりたいことなど始められるはずがありません。

まず寝る、食べる、排泄する、運動する、これらの循環を正常に戻さないと何も始まりません。この循環を元に戻すために、今の暮らしの中の問題を一つずつ、捨てて解決していくしかないのです。

一番のおすすめは寝ることだと思います。眠いのならもう今、このブログを読むのをやめてスマホを閉じて寝た方がいいです。大体、一番足りないのは睡眠だからです。

睡眠欲の代替えとして食欲が出てきます。

甘いもの中毒な人は(私がそうですが。)睡眠の代替としてケーキやチョコレートを食べまくっていることが多いです。

そして食べ過ぎて肥満、不調の原因です。悪循環が強化されてしまいます。まず眠りましょう。

惰性、悪の習慣に占拠されている

「やりたいこと」は、惰性より弱いです。惰性で続けている悪習慣に割ってはいる力はないのです。

夜、帰ってきてマラソンに行って汗を流して健康になりたい、という欲求より、何となくビールを開けてしまう惰性の方が強いです。繰り返し強化された惰性は、すごい引力を持っていてそこから離してくれません。

自分の毎日の行動の中で、惰性で続けているものがどれだけ多いか、チェックしてみるといいです。

惰性に意志の力で勝てるものではありません。そこで、惰性の原因になっているものを一つずつ取り除きます。

冷蔵庫にビールを買い置きするのをやめれば惰性のリズムが悪くなります。家についてまでコンビニに戻るのが億劫だからです。それなら今日は休肝日にしよう、と思えます。帰り道のルートを変えてコンビニの前を通らないようにすれば余計な買い物をしないで済みます。

そのうちに、コンビニの前を通ったとしてもよらない惰性になります。

暇だな、暇つぶししたいな、刺激がほしいな、に勝てない

「暇だな」と思うことあると思います。

ここが矛盾するポイントなのですが、日常が日々忙しく、睡眠時間も取れない、奴隷のような暮らしをしている、と思う人でも「暇だな」「つまんないな」と思う瞬間が必ずあるのです。

というかそういう人ほど多いのかもしれません。「お金もないし」というような言葉が続くかもしれません。

そして「何か始めようにも時間もないし」と続くのです。

今、暇だと思っているのに、なぜか時間もお金もないから、この暇を甘んじて受けなければならない、と思ってしまうのです。そして、しょうがないお金がかからないネットニュースでも読むか、と思う訳です。

やりたいことがあっても、同じです。

いつかフルマラソンを走りたい、という欲求があったとしても、同じように、暇でつまらない、お金も時間もない、という矛盾した呟きで埋め尽くされ、ネットニュースをみて時間を潰して終わりなのです。

それほどまでに「やりたいこと」は弱いのです。ネットニュースの刺激より魅力がないように見えるのです。「やりたいこと」なのに。

暇を受け止めることから始まる

まず寝不足をやめます、そうするとだいぶ元気になります。

そして、コンビニでお菓子や甘いもの、お酒を買ってきてグダグダするのをやめます。そうするとだいぶスッキリします。

最後は、すべてのコンテンツを遮断します。映像、音楽、活字、漫画、ゲーム、それらすべて禁止してみます。スマホももちろん禁止です。

それで1週間過ごしてみるのです。

あまりに暇で驚きます。これほどまでに、自分が受動的な刺激で、暇を潰していたことに驚くはずです。

ちょっとした信号待ちでも、何もすることがなくて、人によっては喉が渇いて、手に汗をかくかもしれません。それほどまでに暇つぶしを渇望します。

つまり、暇つぶしの刺激中毒なのです。

何でもいいのです、刺激でこの緊張を緩和してくれれば。

なので、刺激をなくしてデトックスする必要があるのです。

そして暇をしっかりと受け止めて、今実際に自分には何もしていない時間が存在していることを、体で理解します。

そうして始めて、本当はこういうことがやりたかったのかも、とやりたいことが頭をもたげてきて、ようやくランニングに出発できるかもしれません。

それほどまでに「やりたいこと」の輝きは弱く儚いものなのです。

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