1人社長、少人数零細企業社長のクレジットカードの選び方である。2024年1月版である。(多分毎年、この時期に書いてきます。)
自分の会計ソフトに明細が自動で取り込めるか
最大にして唯一とも言える条件がこちらである。ほとんどの経費支払いをクレジットカードに統一しておけば明細を取り込むだけで経費の帳簿付けは完了である。
自社の会計状況をタイムリーに知るために環境を整えておく必要がある。そこで会計ソフトにリアルタイムに自動でデータが取り込まれていれば、特に何もすることなく、ソフトを開いて、損益計算書、賃借対照表を見るだけですむ。
そもそも請求先、支払い先を絞ったり、現金を使わないなど手前のことがたくさんあるが、今日はクレジットカードの話なのでまた別の機会に。
クレジットカードと会計ソフトの対応状況
自分が使っている会計ソフトに、クレジットカードが対応しているかをWEBサイトでまず確認しよう。
しかしである。
これが表で見ると大丈夫そうなのに、いざ作ってみたら取り込めない、メンテナンス中である、こういうことじゃないんだよな〜、みたいなことが頻発するのである。
ソフトとの相性があるのである。なので正直な話、作ってみて、テストしてダメなら解約して、ということをお勧めする。
多くの人がクレジットカードを作ったり、解約したり、に手間を感じると思うが、使いにくいものを使い続けるよりはマシなので、きちんと検証してみてほしい。
数は少ないが、API連携が望ましい。もっと増えてほしいと思う。
2022年末までセゾンプラチナアメックスを利用していたが、明細画面のリニューアルでデータが取り込めなくなってしまった。そこでカードを切り替えてしまった。
おそらくWEB画面をスクレイピングして明細を取り込んでいるので、サイトがリニューアルされると会計ソフト側も取り込めなくなってしまう。その強引なやり方で助かってはいるものの、それでいいのか?と思うし、一方APIとか余計なものを作って仕事を増やしたくない気持ちもわかる。難しいですね。
法人口座から引き落とせるか
もう一つ重要なポイントが、法人口座から引き落とせるか。
ビジネスカードと銘打ちつつ、実態は社長の個人契約のカードであるものも少なくない。
その場合に、名義が個人と同一である必要があって、個人口座しか指定できない場合がある。
それでめんどくさくない人はいいのであるが、毎月なり現金の移動が発生する。会社の口座から立替精算をしなければいけないというのは面倒くさい。
勝手に法人口座から引き落とされた方がいいだろう。
Amazonのアカウントは会社の備品用だとしても、個人利用している人が多いと思うが、AmazonポイントがつくのでAmazon Primeカード悪くないのである。
しかし、Amazonのアカウントが個人名であり、クレジットカードも個人名義なので法人口座を指定できない。またビジネスカードではないので事業用決済が許可されている訳でもない。
楽天カードはその辺りもしっかり設計されているが、まず個人のプレミアムカードを作る必要がある。11000円/年。
その上で、ビジネスカードを追加できる。2000円/年
ビジネスカードは当たり前に法人口座を指定できる。
しかしである。
年会費がなるべくかからないもの
100万円使えば来年の維持費無料、など色々あるのだけれど、元来社長というのはケチなものである。
できれば余計なコストは一円でも払いたくない。(ほしいものにはドカンと使うけど、なんか意味あるかな?ってものには払いたくないものなのである。)
だから、プレミアムカードの会費がなんか、まあわかるけど、何となくスッキリしないのである。
例えば、2万円払ってゴールドに帰るとポイントが1%から2%になる。それで年間300万円使ったら、3万ポイント→6万ポイントに還元がアップするので、2万円払ってでもゴールドに変えた方がいいのである。
それは数字の上ではよくわかる。
でも万が一100万円しかカード使わなかったら、2万円の元が取れないのである。
また、そのために余計に金を使ってしまう可能性もある。
なので、もっと儲かるから、という理由で維持費を払うというのは何となく気持ち悪いのである。
だから年会費がかからないカードが、使わなくてもいいし、なんだかんだ気楽である。
付帯保険もまあ海外で病院行った時とか世話になったので、便利であるが、自分で選んで他の保険にも入ってるだろうし、そんなにいるだろうか?
空港のラウンジも、そんなに空港行かないし、自分で好きなカフェやレストランに行くし。
プレミアム系のカードで、コンシェルジュに何か頼んだことも1回しかないし。
あんまり普通の人(?)少なくとも私にはラグジュアリーカードのステータスは使いこなせなかった。
ポイント還元はどうか
最後にお得かどうか、ということであるが
楽天カードは、ポイントを個人に付与できるスキームが組まれている。これはいいことである。
しかし、楽天ポイントを何に使うのか?
私はそれを愛用のファミマで使っていた。ファミマで何か買うことが多くなった。
果たしてそれが幸せか?頻繁にコンビニ行って何か買う暮らしが、健康で幸せか?
という問題である。楽天ポイントが手元にない方がいいのである。(まあそこまでは言わないけど・・・。)
だから現金キャッシュバックで支払いから相殺してもらうのが一番いい。
そうなるとSBIネット銀行のデビットカードで1%のキャッシュバックは優れている。
しかしである、明細データがとりこめないんだな〜。なので私はサーバ代だけをそれで払っている。
それなら自動でサーバ代の名前を振ってくれるからである。細かい支払いにはつかえない。
さらにSBIのミライノクレジットカード、これは注意である。
私は11ヶ月気づかなかったけど、法人で利用してもポイント還元は無しである。個人口座を紐づけないとポイントはつかないのだ。法人支店の場合はポイントがつかない。
これ、HPの書き方がちょっと悪意を感じるのでクレームを入れておこうと思う。
しかし、そういう意味で1年近くポイント還元なくても、気づかないくらいなので、ポイント還元などどうでもいいのかも(?)と思った次第でもある。
弥生会計への明細取り込みが復活したみたいなので、今回セゾンアメックスコバルトを申し込んでみた。
年会費無料、ということで楽しみである。