情報カードで時間を超えてアイデアをつなげる

今年導入したお気に入りのアイデアツール、呼び名は色々ですが「京大カード、情報カード、インデックスカード」などと呼ばれているほんとただのカードです。情報カードが一番多く使われてるかも?

サイズも色々で、私は名刺サイズと、3X5インチの両方無地を愛用しています。

アイデアを繋げるブレインストーミングのKJ法を元にする

小さく切った紙やポストイットに、思いつくままにキーワードを記載します。

それらが出揃ってから、その紙を並べ替えていきます。グループに分けることでバラバラだったアイデアが、まとまりを見せ、さらに飛躍したもう一個上のアイデアが出てきます。

多くの場合、ブレストは複数人で行うと思います。おしゃべりだけでもブレストは成り立ちますが、無口な人がいたり、逆に喋りすぎる人がいる場合は、アイデアを誰でも出しやすくする点で、非常に有効です。

さらに、1人でブレストをしなければならない場合、KJ法は力を発揮します。

自分の頭の中だけでは、アイデアは似たり寄ったり類推したものが順番に出てきてしまいます。

つまり、飛躍が難しいのです。

なので、1人KJ法を利用して、まずアイデアを出しまくる、書きまくる第一フェーズ。

次に、並び替えながら、あれこれ思案する第二フェーズと分けることで、複数人でのブレストを擬似体験できます。

もちろん、視点を変えるために複数人いた方がよりベターではありますが。

KJ法のメモを一度ではなく、1年かけて書き出す

何かテーマを決めて、短時間でアイデアを出してしまうのがKJ法の基本ですが、今日紹介する情報カードは、その時間軸をグッと伸ばして実施するブレストです。

1ヶ月、1年かけて思いついたこと、気になったこと、を情報カードに記載していきます。

情報カードは、1年間耐えられるだけのそこそこいい品質の紙でできてる理由がそこにあります。

それらを時々、アイデアを出さないといけない時に眺めます。

そうすると、自分が醸成してきた視点やアイデアが、つながって「今回これ使えるかも?」とアイデアが企画になっていきます。

2種類のカード

私は2種類のサイズをたまたま用意して、どっちが使いやすいか試していました。

そこから名刺サイズを、自分のウィッシュリスト。自分発信で、自分がやりたいこと、願望をメモしています。分量も少なくてすみます。

もう一つの大きい3X5インチカードには、時代やお客さんのニーズ、社会に対するモヤっと、何かの気づき、ひっかかったキーワード、なんでも書き込みます。

テーマ、と言えるような注目したいものを記載することもあります。

今思いついたものを、今使うとは限らない

そして、しばらく放っておきます。

どこかで「そんなに前から気にしてたのか」と驚いて企画になることもあれば、関係ないと思っていた二つの事柄のバックグラウンドがつながって企画になることもあります。

そのためには、振り返り可能な状態でストックされていることが大切です。

その時に、俯瞰できて、なるべく簡単で、使うのにイライラしないで済むツールであることが重要です。

デジタルツールだと、まだそのレベルに耐えられないのです。

いつかデジタルに置き換えたい、と年中チャレンジしてますが、Appleのフリーボードもまだその域には到達していない、ONENOTEもスマホメモ帳も、evernoteもnotionも、goodnoteもnotabilityも。

邪魔にならない、しかしいつでも描けるように、机の脇に立ててあります。

メモ帳を持ち歩いたり、色々試したのですが、結果として iPhoneのGmailの下書きに書いて保存しておき、家に帰ったら、京大カードに書き出す、がしっくりきてそういう運用にしています。

メモ帳を見返さない、ノートアプリも起動しない、という問題があるからです。

Gmailだけは絶対に見るので、今日の話とは関係ない部分もなんでもGmailに全てをまとめるようにしています。

求められるお題、軸に合わせてカードを探していく

でもある日、何か気になった時に、一度さっと全体を目を通して、関連するものがあればそこに追記します。

なければ新しいカードに記載します。

自主的な新規企画のアイデア、お客さんから頼まれた企画というのは、お題・テーマという軸となります。

その軸に対して、自分というフィルターを通した二つのカードを広げて眺めていると、いくつかが引っ掛かってきて、求められてるのはこういうことかもしれない、と思いついていきます。

感想お待ちしてます