保育を外注してお金を稼ぐか、自分が保育をして売り上げを減らすか

「迷ったら両方」というのは名言だと思う。人生は一度きり、迷ってる時間はもったいない。

しかし、両方取るのは茨の道であり、それなりに苦労が伴う。

独立していろんな働き方、プロジェクトに挑戦してきながら1人社長になり、時間の自由を作ろうと決意したのは子どもが生まれたから、というのが最大にしてたった一つの理由かもしれない。

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独立したら3倍働く?

実際はそんなことないのだけれど、こうも言われている。「フリーランスでサラリーマン時代の年収をキープしようと思ったら3倍の仕事をこなす必要がある。」

年収キープしなくても、独立するとコスト側もコントロールできるので、生活レベルは落とさずに年収を落とすこともできる。なので年収キープが必ずしも必要ではないけれど、例えば会社の看板がなくなった時に、3倍の受注が必要というのは単価ダウンなど含めてあり得ることだし、

何より、会議や会社組織にまつわることが減るので、3倍仕事する時間が生まれる、とも言える。

3倍働いて、コストコントロールして、年収キープしたら実質の手残りは2倍くらいに感じるのではないだろうか。

なので独立したら面白くなってたくさん働いてしまう、ということが多いと思う。自分もそうでした。また、独立したりする人は仕事好き、働きすぎ人間であることが多い。なので3倍働いてしまうのある。

夫婦共働きで小さい子どもがいて、夫が独立して3倍働いていたら家庭が破綻する

夫婦共働き時代である。

夫が独立して3倍働いて、ほとんど家にいなかったら子どものいる家庭は破綻する。保育園を活用して、ナニーさんを雇って、料理のヘルパーさんなどを雇ってやっとバランスが取れるくらいである。

しかし、普通の稼ぎでそこまで整えるのは不可能であろう。

保育を外注してお金を稼ぐか、自分が保育をして売り上げを減らすか

子どもと向き合う時間を全て外注してまで、仕事をして稼ぐ必要があるのだろうか、ということである。

しかもどこも保育の人手は足りていないのである。0歳の時は、認可保育園に入れることができずようやく無認可の保育所に預けることができた。

遠かったので毎朝タクシーで保育園に連れて行っていた。混んでる銀座線にとてもじゃないけれど0歳児を毎朝抱っこして乗れないからである。ついでに会社を保育園の近くに引っ越した。社長だからできることだけれど。

しかし、これでいいのだろうか、と。

この暮らしに何の意味があるのだろうか、と。

社長は時間が自由?

小さいうちは、毎週のように風邪をひいて急いで迎えに行ったり、看病で出社できなかったりするのである。

最初のうちこそ奥さんが迎えに行っていたけれど、サラリーマンの方が休みにくい。

だんだん、社長だからということで、自分が迎えに行くことも増えていった。奥さんの仕事が忙しくなるにつれて、これはもう限界かもしれない、と思うようになる。

保育園を転園できて、その後すぐ自宅を保育園の近くに引っ越し、さらに事務所も解約する。

忙しく働くのは諦めよう

その時、忙しく働きたい、と思っていたのだと思う。

バリバリ仕事をして、人気稼業で引き合いがたくさんあって、ということに自負があったのだろうと思う。

しかし、お金も時間も、何かストレスなことをさせられていると感じてしまう子どもとの時間も、

これでいいんだろうか?と思うようになり、考え方の転換を図る。

1日2時間しか働かない

どうせすぐ迎えに行かないといけないのかもしれないし、8時間も仕事ができる、と思ってるのが勘違いなのだと。

毎日2時間しか働かないなら、いつでも迎えに行けるし、何なら子どもを迎えに行くまで暇である。

2時間しか働けないなら、やることを絞るしかない、自分のやりたい仕事、その中でできる仕事、に否応なしに絞り込んで行くことになる。

最低限、いくらの売り上げと年収があれば生活していけるかを計算し、売り上げを小さくしていくのである。

その代わり、莫大な時間と、子どもが毎日ちょっとずつ大きくなっていることを実感できるようになった。

そして、自分の仕事以外にやりたかったこと、趣味や勉強やスポーツに時間を取れるようになった。

売り上げと年収が下がっても貯金できる額は増えたのである。

独立することの最大のメリットはリソースの裁量権だと思う

時間、やる気、場所、人、いろんなリソースがあるけれど、

それをどう使おうと自由である、というのが社長の裁量権であり、独立する最大のメリットだと思う。

時間を注ぎ込んで売り上げを倍増させることもできる。人を雇って10倍の売り上げも目指せる、そういった増やすことも自由であるし、逆に今回のケースのように、減らす選択もできるのが独立のメリットである。

出費を抑えて、時間を作った方が家族が幸せに暮らせることは間違いないと思う。

小学生になったら急に手が掛からなくて暇になってしまう、そうしたらまた自分の手を動かし仕事する時間を増やせばいいと思う。

諸先輩方から散々言われたが、その20年くらいは振り返ってみればほんの一瞬の出来事であると。

だからその20年を味わい尽くした方が人生が豊かなんでないかな、と思う。

編集後記

なぜ働く時間を減らしたのか、はこのたった一つの理由だったんだな、と思いたってまとめておきました。

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