どうしてセミナー動画販売は始められないのか?

2023年5月21日

少しブログの書き方を調整している。読者と共感できそうな問いをタイトルとして、経験したこと、気づいたことをまとめていくスタイルでしばらく書いてみようと思う。

自主開催セミナーの動画販売を始めるまでかかった時間:7ヶ月と20日間

私はやりたいと思ったことはすぐやってみた方が良いと思っている。しかしなかなか始められないものもある。自主開催セミナーのきっかけは購読しているメルマガ「井ノ上陽一の雇われない雇わない生き方への道」の2022年9月27日号で「動画販売無料メルマガ」の募集が始まって全8回のメルマガを読んでみた。そしてセミナーの動画販売というものを知り興味をもった。動画教材を制作してストックビジネスとして置いておく、すごく良さそうだ、ぜひやってみたい。企画のテーマやトークの方向性は割とすぐ決まる。その時点ではブログをまだはじめてなかったので、会社HPとECサイトを作って告知すればいいかな、など気軽に考えやるつもりでいた。しかし一向に進まない。2022年9月28日〜2023年5月18日の自問期間、実に7ヶ月半かかって実現した。

最初の課題は「顔出しするかどうか」

まず最初の悩みはインターネットに名前と顔出しでやっていくかどうかを決断しなければいけない。各種メディアの取材には顔出しで出演している。しかし自分から顔出しでコンテンツを作るには抵抗があった。顔を出さないという選択肢もある。顔出ししないとコンテンツ制作の手間が増える。何を撮影するか別のものを主役にする必要があるからだ。(Vtuberやスライドやイラストやいろんなパターンがありうる)しかしそもそも他ですでに顔出してるし、今更どうなんだ、などなどそういうことをいったりきたり繰り返す。そうしてようやく12月8日に試しに収録してみよう、と1本目を自宅で撮影してみることになる。ここまで2ヶ月と10日かかっている。

次の課題は「2歩目を踏み出せるか」

1本目も特段不満のない仕上がりでできた。普段から映像制作をプロデュースしてるわけで当たり前なのだが、自分が出演、自分で撮影のオリジナルというのはまた他の仕事とは勝手が違うものだと思った。そこに最大の落とし穴があった。いつもの仕事と同じように出来上がった動画をとりあえず色々レビューしてもらおうと声をかけたのが、いつもの仕事と違って、フィードバックを受け流す余裕がないのだ。これはその後勉強してわかることなのだけれどはじめての創作をする創作者は傷つきやすい子どもと同じなのである。子どもが十分に自信をつけて成長する前に評価の目に晒されることは、クリエイティブの芽を潰してしまうのだ。特段ひどいことを言われたわけでもないのだけれど、インナーチャイルドは、ワクワクしていた創作がつまらなくなってやめてしまったのだ。子どもってそういうもんだよね。その後、ものづくりに関する基本を改めて勉強し、ブログを開始して発信を習慣にし、YouTubeに毎日投稿しながらコンテンツ作りを調整していき、トーク動画もコンスタントに投稿できるようになった。そしてようやく創作セミナーを再開したのである。その間、実に5ヶ月と10日かかったのであった。

創作は秘密の中で抽出されていく

創作は内面から出てくるものの積み上げである。コミュニケーションや会議で作るものではなくて淡々と積み上げて作るものである。つまりある程度本数できて形になる、自分と作品が分離して考えられるようになるまで、人に見せなくていいのである。オリジナル企画を人に説明したり、プロットやサンプルをあまり人に見せていると、すぐに消耗して頓挫し出来上がらない。とりあえず作り続けてから、発表した方がいいのである。

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