なぜマウントされてしまうのか

「あ、わたしもしかして今マウントされてる?!」

と思うことありますよね。

もしあなたが頻繁にそれを感じるなら、

あなたは魅力的な人間なのかもしれません。

あるいはケンカっ早い人間、

その両方か・・・。

人間はケンカ好き

子犬でも人間の子どもでも、兄弟や小さい子たちを見てると、

年中ケンカしてますよね。

ケンカ大好き。

これはおたがいに限度を知る練習、

いざというときに頼りになるかどうか、相手の能力を量る練習、

自然界のコミュニケーションの一環です。

子どもは親子の関係よりも、同世代の仲間との連携を大事にします。

その理由はシンプルで、親世代は早く亡くなるからです。

自分が一緒に長く生きていくのは兄弟などの同世代、それから下の世代達だからです。

生き残るための知恵です。

論破もマウントもケンカ遊び

クラス内のモテ男、モテ女ランキングを、

いくつになっても競い合っている遊びなのです。

腕力のケンカ遊びはもう出来ないから

いろんな思考や尺度で、ケンカをふっかけてくるのです。

仲が良い、立場が近い、親近感を持っているからこそ、

嫉妬や妬みが強くなり、マウント合戦になるのです。

その裏には「あなたがうらやましいし、あなたと仲良くなりたい」が隠れています。

マウントを仕掛ける相手にとって、劣等感を刺激する何かをあなが持っているのです。

だから相手は、「私だって、こんなに素敵なのよ!」とマウント=ケンカをふっかけられるのです。

そしてマウント合戦を楽しみたいのです。

そもそもそうなる手前に、あなたのサイレントマウント、見えない自慢が、先行攻撃をしかけている可能性もあります。

たまには私だって自慢したい

誰でも自分を認めてほしいものです。

持ち物自慢、というよりはそのレアグッズを手に入れるまでに

仕事も頑張ったし、いろいろ苦労したし、

そんなことも含めて、褒めてほしい、認めてほしい、は自然な感情です。

でも、子どもじゃないんだから、そんなこと言う機会ないじゃないですか?

さらに「自慢する人は恥ずかしくて幼稚な人」という先入観があるので

尚更「ここまで頑張ったのに、なかなか自慢する機会ないな〜」と悶々とします。

そこで、誰かがマウントの兆しを見せたら

「来た!」と盛り上がります。

「私だって苦労してここまで来たのよ!」と先行攻撃を受けた後なら、

安心して自慢の機会を与えられます。

相手より優位に立ちたいとか、そういうレベル以前に、

「私にもここまでの苦労を話させて!」という自慢=自己開示の欲求があるのです。

どれもこれも人間関係の遊びである

どれもこれも

本気ではない噛みつき合い、じゃれ合いである。

本気の決闘の練習である。

そういう同世代の仮想ランキング争い遊びである。

だからマウントされたら「あ、この人、私のこと好きなのかな?」と思えば土俵から降りられます。

同時に自分が「腹立つな〜。なんか言ってやりたい!私のがすごいって認めさせたい」と思ったなら、

「私、この人のことうらやましいと思ってる、ほんとは仲良くしたい、と思ってるのかも?」と自分を客観視する機会にするといいですよ。

自分と違うカテゴリーで輝く相手に特にその思いは色濃くでます。

選ばなかった選択肢が魅力的に見える

仕事一直線、独立、社長、

幸せな家庭、愛情込めて育てられた子ども、

いつまでも若く異性からモテモテ、

それぞれが、自分の立場に固執すると三すくみの戦いである。

実際は、全部を選択することもできる。

年齢やフェーズ、10年おきに乗り換えていってもいい。

スタンスは変更可能、絶対的なものではないのである。

マウント遊びに忙しくしないで、総取りに挑戦していこう。