(人生に疲れていた頃のアラサー男。素材集より)
高い目標こそが必要!と言われると、あまのじゃくな私は「いやいや低い目標こそ大事だ!」と言い返したくなる。実際はどちらも大事である。マイクロステップではじめてステップバイステップで成長し、崇高なビジョンへと段階を踏んでいく。最終的に大きな目標、高い難易度があると生きがいのある人生となる。なので、ここでは如何に目標を下げ、マイクロステップに取り組むかのコツをまとめます。
目標が無いよ〜≒目標が高すぎる
「何もやる気が出ない」「目標なんて持てない」これは自分の人生と才能に期待しすぎています。自分の人生の難易度をいきなりあげすぎている。いきなり大成功を期待していると前回書きました。目標を持てない人は自分にふさわしい目標レベルを上げすぎているのです。だからハミガキが出来る程度のマイクロステップの目標が大事だと書きました。
小さな目標を持つ、低い難易度を設けることが肝要です。肝要なんですが、小さな目標ほど思い浮かばないもの。「すぐ出来るようなものでやりたいことなどない」「すでに一度やったよ」と思ってしまうのです。
これも同じ問題に根っこがあります。
面白くないと満足できないのです。最初からうまくいかないと我慢できないのです。なるべく失敗しない、自分が傷付かないものがいいのです。そして簡単にコンビニかAmazonで買えて、それでいて私を満足させてくれるモノ、勝手に降りてこい!と思っているのです。こんな小さな目標はなかなか見つかりません。
ちょっとだけ勇気を持って「つまんないかもしれないけど、やってみる?」程度のモノがいいのです。それならやってみるかというものをどうやって見つけるか?それが目標を下げるコツです。
小さな目標は、刺激によって生まれる、はずなんだけれど
目標を下げ、小さな目標を持つコツは、刺激を増やすことです。わたし達は刺激を求めています。外部刺激による依存症マーケティングについて書いた前章の指摘と矛盾するようですが、その刺激への欲求を自分でコントロールして自分が望む方向へ導くきっかけに利用するのです。薬と毒は同じもので、身体に活かすか身を滅ぼすか、用法用量の違いでしかありません。
自分を刺激して行動へ駆り立てる。マイクロステップを登らせて行動習慣をつけさせる、というのは依存症マーケティングと仕組みは同じです。目標や健全な習慣化は「自分の意思で自分が求める方向に洗脳」していくことです。依存症マーケティングは「他人が誘導する方向へ洗脳される」こと、違いはたったこれだけしかないのです。
良質な刺激を、自分にたくさんもたらすのです。
本を読む、雑誌を見る、写真を眺める、美術館へいく、映画を見る、人の話を聞く、楽器を弾く、絵を描く、歌を歌う、ダンスを踊る、走る、飛ぶ、投げる、刃物をつかって何かを作る、料理をする、布を縫う、毛糸を編む、なんでもいいのです。五感、全身を刺激するのです。
しかし、そうは問屋がおろしません。自分が良質な刺激に挑戦するのを防いでる人達がたくさんいるのです。
受動的、自動的な刺激を受けとってはダメ
最初のステップは、何かを追加することではありません。まず自分を退屈にして湧き上がる飢餓感に期待します。スマホの電源オフ、パソコンももちろんオフ、テレビもラジオも、イヤホンも何もかもオフ!活字もオフ、漫画もなにもかもオフです。誰にも会わない、誰の話も聞いてはいけません。
日頃から余計な受動的、自動的なインプットの過剰さに気がつきます。わたし達はいらない刺激に常にさらされているのです。その刺激をすべて遮断します。
外部からの不要な自動的刺激を遮断すると心はそわそわします。
「ひまでひまで、いても立ってもいられない。スマホがみたい。ネットニュースがみたい!Xや5ちゃんねるまとめのくだらない不幸なニュースがみたい、バラエティでのいじめが見たい、ゴシップネタで有名人が没落するのを嘲笑したい!」という欲求がすごく湧いてくるはずです。これはすべて、企業側のマーケティングの性です。
人の不幸で暇つぶしさせていたのです。そうすることで企業は儲かるからです。まずは自分を情報から遮断することでこの毒抜きと、「あ〜暇すぎて、何かしたい。何か面白いものに触れたい」という純粋な渇きを起こします。
(次回は、マイクロステップに進む勇気をお送りします)