依存症である<やる気が出ない3つの理由 #2>

2.あなたのやりたい事は脳内麻薬にコントロールされている?

 やる気をくじかれる代表的な理由の二つ目です。それは依存症。

「いやいや私には依存症とか無いんで関係ないです」

 そんなことを言う前にちょっとしたエクササイズです。もしあなたがお金も健康も権力も全部兼ね備えていて今すぐやりたいことを挙げてみてください。

何でもやれるとしたら?
何でも許されるとしたら?
人の目を気にしないで実現できるとしたら?
すぐに何をしたいですか?

五つあげてみましょう。誰の目を気にすることもありません。心のそこから素直に、恥ずかしいこともそのまま書きましょう。

やりたいことリストを眺めてみてください

 そのリストの中に、お金に関すること(買い物をしまくりたい、アレも欲しいこれも欲しい)性に関する事(モテたい、巨乳美人や高身長イケメンとつきあいたい)や、アルコール((浴びるようにお酒が飲みたい)や糖質、薬物的なもの(おいしいケーキを思いっきりたべたい、たばこを思いっきり吸いたい)に類するものが入っていませんか?または地位や権力、名声に関すること(○○賞を受賞するとか)、人から認められたい(あいつを見返してやりたい)といったものはありませんか?

これらは多くの場合、素直に「魂」からやりたい事ではありません。市場的、社会的、肉体的、または薬物的なストレスで引き起こされた「渇き」です。つまり誰かに引き起こされた欲求であることが多いです。その誰かとは、マーケティングであり、洗脳であり、教育であり、時に愛情だったりします。そしてこれらは中毒性があり達成しても、達成しても、「もっともっと」と満ち足りることのない欲求なのです。

やる気を依存対象に注入するようにコントロールされている

 あなたの精神がもし、マーケティングや洗脳により、発せられたストレスにコントロールされていたら、自らやる気を出すなんていうのは限りなく不可能に近いです。前段で紹介したケーキとコーヒー、それからさらに、たばこでリラックス、なんて事をしていたら、やる気の泉の根元を、自ら絶っているようなものなのです。

それ以外にもSNSやマッチングアプリからの通知、最新のポルノ、他人の不幸のゴシップ、こういったものはあなたに刺激を与えてくれます。ホルモンのバランスをおかしくして、本来出る訳ではない快感物質を味わえるのです。

 これら全般は依存症、中毒と呼ばれる症状を引き起こしますが、問題は依存させたい仕掛け人が存在していることです。

商品を売りたい企業は、マーケティングのスペシャリストでありあの手この手であなたを依存症にさせます。彼らは真剣にそれが仕事で、自分の家族を守るために正義の活動として一生懸命、洗脳プログラムを考えているのです。だからわたし達は、次から次へと新しい何かの依存症になってしまいます。

これは企業ばかりでなく、人間関係でも同じです。「誰かに依存されることで安心感を得る」という依存症を持った人は、あの手この手のマーケティングを利用して、誰かを自分に依存させよう、と働きかけます。夫婦でも親子でも、いろんな所で頻繁に起きている無自覚で、不幸な依存マーケティングです。

自分が何かの依存症ではないか?誰かを依存症にしてしまっていないか?をつぶさに観察してみることが大切です。

 中毒性のある外部刺激にコントロールされていてやる気を出すことは難しいです。依存の対象が消えてしまうと落ち着かず不安になってしまいます。まずはこれらとの関係を絶つところからはじめないと、やる気どころではないのです。

<やる気が出ない三つの理由>