「こいつは怪しい!」をどう見抜くか。
出版プロデューサーや出版コンサルタントと名乗る人達がKindle出版を助けてくれるという話から、
漫画連載の話を持ちかけられたけど実現しなかったという話まで、いろいろある。
まずなんか
・楽そうで
・おいしい
話は存在しないということを最初に考えよう。
だいたいのことは、
・大変で
・おいしくない
のである。しかしやってみると面白い、というのが物作りであり人生であろう。
「プロデューサーの名前をまずググったりSNSで探したか?」
唐沢PのXの投稿を見て、
アシスタントの面接や、オーディションにきたタレントに聞く質問としていい指摘だと思った。
プロデューサーやコンサルタントの名前が事前のメールのやりとりや、募集要項でわかっているのだから
調べるべきである。
あやしい経歴、未払いやセクハラ、パワハラ他、問題があるかどうかなどを知るために、
ホームページを見たり、SNSをチェックするだけで大分わかることがある。
それもしないで、ホイホイと会いに行ったら、カモがネギ背負って歩いてきた、と思われても仕方がない。
自己防衛として最低限必要な知恵だろう。
自分からお金を払う必要がある→これはまあ詐欺でしょう
Kindle出版には一円もお金かかりません。
そして手続きそのものは簡単です。
だれでも出来ます。(原稿を書くのは大変なんだけど)
だから、そこを手伝ってもらう必要はまったくありません。
漫画アプリや、漫画雑誌への持ち込みも、誰でも出来ます。
エージェントを挟む必要はありません。
なので、それらのことで最初に自分が金を払う必要がある、と言われたら、それは自分が食い物にされていると気づいた方がいいでしょう。
漫画のネームを書かされたけど、連載は実現しなかった
これはプロデューサーの力量不足もあるけれど、作家の力量不足もあるだろう。
だから一概に詐欺とはいえない。
単に力のない二人で組んで、持ち込みしたけど実現しなかった、それだけである。
原稿が掲載されたけどお金がもらえなかった
漫画がアプリに掲載されて原稿料が発生したはずだけれど、一円も振り込まれなかった、
これは詐欺かもしれない。
しかし、もしかしたら無償でいいから掲載してほしい、と押し込んだのかもしれない。
そして閲覧に応じて掲載料をもらう話になっていたが、誰にも読まれずお金が発生しなかったのかもしれない。
だからこれも詐欺とも言いがたいだろう。
就職や雇われるような気持ちでクリエイター業はできない
セルフプロデュース、セルフパブリッシング、セルフプロモート、独立自治がクリエイターの基本である。
その一部を誰かに委ねたのに、それでないがしろにされた、と嘆いてもしょうが無いのである。
大きな会社に守られて、就職して安定したい、
というような類いなものと違うのである。
それであれば、就職活動をしたほうがいい。