「圧がある」人って周りにいませんか?
というか自分自身「圧がある」と言われたことありませんか?
「圧がある」とは一体どんなことを指すのでしょうか。それを紐解いてみました。
「圧がある」褒め言葉ではない
ネガティブなニュアンスを含んでいる。
新明解国語辞典によればまず「圧」とは圧力の略である。では「圧力」は「自由な精神活動や恣意的な行動を抑えつけようとする強い力による働きかけ」のことである。
つまり「圧がある」人とは、自由な精神行動を抑えつけようとする強い力をこちらに発揮してくる人物のことである。
こちらを思い通りにコントロールしようとしたり、否定して封じ込めようというパワーを発揮してくる有無を言わさない迫力が「圧力」の正体であろう。
何か敵対する問題があって、喧嘩腰の時は誰でも圧のある人物になる。またお互いそうなるだろう。
しかし、現実で遭遇する「圧のある人」はもう少し狭い傾向があるかな、と思う。
「圧がある」とは競争的な向上心を持ち、それが表出している人物である
圧がある人は、競争的な人である。
男性的な競争・出世社会の中で、向上心を持ち、上を、大きさを、高さを競う人たちである。
競争し、上を目指すことを是として、異論は認めない。なぜそんな無駄なこと、情緒的なことでちんたらやってるのか、とのんびりした人達を非難する。
余計なお世話と思うが、本人はアドバイスのつもりだからタチが悪いかもしれない。
「圧がある」とは男性的である
ジェンダーにおける男性的である、とも言える。
男性的であることを信じる人々は、現代社会が男性を中心に組み立てられているという前提を認識していない。自分たちが既得権益であることを忘れた、自覚のない女性差別者(ミソジニー)であることが多い。
なのでその男性的な「圧のある人」の「圧力」は弱者や女性に向けて発揮されることが多い。
そしてミソジニーは男性だけが発症するとは限らず、男性社会の中で出世することを目指している女性の中にも、ミソジニーの発症者はいるのである。よって、圧のある女性も、男性に比べれば圧倒的に少ないが存在する。
どうしたら「圧を抜く」ことができるのか
パンパンに膨らんだ内圧をどうしたら抜くことができるのか。
まずは自分の競争心、順位を気にするのをやめることだろう。そして、自分自身がそのランキングや格付けに関係なく、自分を愛せるよう広く深い眼差しを自分に向けることだと思う。
その後、ようやく他人にも少しずつ同じことができるようになり、自分が支配されている差別的な考え方から解かれていくのだと思う。
編集後記
いろんな人から聞いた話や、素朴な疑問が一番、ブログの発想につながります。生きる現場を超える材料はないですね。