YouTubeもXもInstagramも休眠していたアカウントを伸ばしていくより、
あらたに作った方がアルゴリズム上おすすめに出やすいそうです。
単なる噂、都市伝説という訳でもなく、
ルーキーが最初気を良くして、
続けられるように露出ボーナスという側面もきっとあるのでしょう。
しかし、それ以上に理由があるのかなと思いました。
創作活動や企画で、一番大事なことは何ですか?
大切なこともちろんたくさんありますが
優先順位をつけてあえて1つ挙げるなら
「暗闇の秘密」と答えます。
誰にも見られない優しい時間をもうけてあげることが大事です。
私達は皆、怖がりで臆病である
私達が創作活動を始めるとき、
誰かに見てもらいたい、陽の目を見たい、と思うけれど
それと同時に、作品を作り上げてしまうと
だれかに見せないといけない、
という恐怖で、急に作品を完成させられなくなる、
そういう事態によく陥ります。
それはまだマシな方で、評価されることを恐れて、
着手出来ない、始められない、
と言う人がほとんどです。
「この年齢からこんなことはじめてもいまさらしょうがないし」
みたいなことを言い始めます。
これらはすべて、恐怖に起因します。
つくったものを見せる必要なんてどこにもない
実はものをつくることそのものに意味がある。
ものをつくる体験、その課程にすでに本質があるので
つくった後の作品は、実は副産物である。
副産物をどうしよう、という決まりはないのである。
せっかくだから、誰かに響くかもしれないから見せたい、
それならそれでかまわないし、
そのままとりあえずクローゼットにしまっておいてもいいのである。
みんなに「見てもらえない時間」が大事
各種SNSが、新しく作り直したアカウントの方が伸びやすい理由は、
わかりやすいテーマ選びにあるんじゃないか、と思うのである。
試行錯誤する期間は、テーマが定まらない。
そもそも、人生と創作活動において
簡単にテーマが定まる方がおかしいのである。
テーマを決めて、そこに邁進して、
というのはビジネス、経済の世界だけである。
ビジネス経済の世界で、創作活動を行うなら
しっかりとテーマを決めてそれにそって
他のものは混ぜずに、しっかりとチャンネル運営すれば、
伸びていく。
そういう意味でも、最初につくったアカウントは、
玉石混合、ごちゃまぜだから伸びにくい。
なので、あらたに作り直した方が、
経済合理性からは、正しく伸びていくだろう。
「このチャンネル何なの?」と思ったら登録されない。
テーマが定まってないアカウントを表示しないのはYouTubeのやさしさ
YouTubeの、タグのサジェストとかを見ていると、
テーマを定めたら良いよ、
しぼったら良いよ、
とすごいアドバイスしてくれる。
そしてテーマが多岐にわたってしまうチャンネルは
あまり表示されなくする。
これは、視聴者の利便性も高めるし、
実は、クリエイターに対しても優しさだなとふと理解したのである。
「きっと、彼はまだ人生の創作で取り組むテーマを見つける途中なのね。それならまだそっとしておくわ。」
というやさしさなんだな〜と思ったのである。
過去失敗したWEBサービス事業なども、
ユーザーが伸びてほしいと、まだ機能やコミュニティ、テーマが定まってない状態で
プロモーションをかけてしまって
ミスマッチしたお客さんが集まって、
お互いに不幸になってしまった。
そういった用に、
暗闇の中で、ゆっくりと秘密で
創作を実験していく優しい時間が、必要なんだとあらためて思った。