よかれと思ってブラック

黒はいろんなパワーを吸収、封じ込めてしまう。

私は意識的に黒い服をこの二年で手放して減らしている。黒い下着もなるべくやめた。

そんなブラックに関する話題です。

ブラック企業、ブラックな現場、私は年中体験しています。

巻き込まれ事故は多数。

一方で自分がブラックな現場を作り出してきた経験も多数。

ブラック現場をどうすればいいか?

改善することはたしかにあります。

ただ最大の方法は、解体、全廃棄、ということがほとんどでしょう。

ブラックというのは構造上の問題であることが多いので現場レベルで解決できないからです。

ブラック制作プロダクションには、ブラック代理店がいる

制作プロダクションというのは、

WEB制作、映像制作、アニメ制作、広告制作、なんでもそうだけれど

基本ブラック色濃厚である。

ただし「制作プロダクションの経営能力、実務能力が低いからブラックになってしまうんだ」というのは短絡的な見方である。

もちろん卓越した経営能力があれば、制作プロダクションだっとしてもブラックにならずとも成果を上げられる。

ただかなり難しいのだ。制作プロダクションは基本的にブラックの宿命を背負っていると私は思う。

制作プロダクションは何らかの広告代理店、企画代理店、広告企画会社、映像企画会社的な、クライアントがいる事が多い。

その代理店がパワハラでブラックだから、下請けの制作プロダクションがブラックに決まってるわけである。

「納期遅れてるのに、有休取る気ですか?」と平気で、越境してくるのである。

まずは、ブラック代理店と断絶する必要がある。

ブラック代理店にはブラッククライアントがいる

ブラック代理店の担当営業が、

小心者の小物で、能力が著しく低いために制作プロダクションが泣きを見る、と短絡的に考えるのもまた早急すぎる。

かならずしもそうではないのが世の中である。

広告代理店の営業マンも、プロデューサーも元々は人の子である。プライベートではいい人で優しい人だったりする。

そんな人がパワハラするほどにプレッシャーに追い込まれているのである。

それは何か?ブラッククライアントである。

ブラッククライアントから、

納期死守、数字必達を命じられ

本心では「このプロジェクトやる意味あるんかな?」と思っていても

「イェッサー!」とクライアントには何でもイエスである。

そのクライアントがいなくなったら、自分の会社立ちゆかないからね。

でもじゃあ、なんでブラッククライアントになってしまうのか。

ブラッククライアントにはブラック消費者がいる

もっと高品質に

もっと安く、

もっと早く、それをブラッククライアントに求めるブラック消費者の存在に辿り着く。

それがブラッククライアントからブラック代理店からブラックプロダクション、ブラック工場へとブラックを連鎖していくのである。

消費者が何を求めているか、を理解するのは難しい。

そこで、改良改良!よかれと思っていろんな工夫を細かく行っていくのである。

ブラッククライアントはこう考えている、「ブラック消費者の飽くなき欲求はこんなものじゃないはず!」と余計な工夫と機能を付け続け、そして価格を下げ続けてきたのである。

それをうけたブラック代理店はブラッククライアントに忖度し続け、

ブラッククライアントを満足させるには

「こんなもんじゃないはず。もっと工夫を、もっとオリジナリティを、もっと奇抜にしてあげよう、出来るだけ手厚くしてあげよう、これでもかと最高のサービスを提供しよう」

と過剰サービスに励む。

制作プロダクションも代理店が喜ぶように

「自分の最高傑作となるような、

最高のクリエイティブを、

より時間をかけて、

より手間をかけて、

他にはない複雑で、

凝ったコンテンツを作ってやろう!」

と職人魂をかける。

みんなでよかれと思って、

手間暇かけまくるのである。

なので、

よかれと思ってブラックに邁進していくのである。

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