創業経営者の賞味期限切れ

賞味期限切れだからさっさと退いてくれ!

と言われても居座る創業者。

そんな人はある意味幸せです。それだけ欲が深い、業が深い存在だからです。

むしろ問題があるのは、逆のパターンかと思います。

言い出せないけどやめたい創業者

創業者だからずっと言えなかったんだけど・・・、

「経営がつまらない」

「仕事がつまらない」

「家業がつまらない」

「向いてない」

こんなことを考えていても、いいんです。

人間ですから。

創業者だっていつ辞めてもいいんです

「鈴木さんはいいよな〜コンサルだから。いつでもやめれるじゃん」

そういう嫌みをぶつけてくるお客さんがいます。

でもこれは、嫌みではなく本音でしょう。

「投資家からお金集めちゃったし。融資もたくさん受けちゃってる。やめるにやめられないんだよね」

実際その通りでしょう。

でも、本当に本当に本当にやめたいなら、

すべてを無しにしてやめることは可能です。

なので本当はやめたい訳ではなく、そのプレッシャーを楽しんではいるものの、

しんどい場面もある、やめたい時もある、

そんな愚痴でしょう。

さて、そんな創業者が経営をやめたくなる、

仕事をやめたくなるのは3つの賞味期限切れがあります。

1.ビジネスモデルの賞味期限切れ

家業を引き継いだり、時流にのって事業を開始した場合、

そのビジネスモデルがとっくのとうに賞味期限切れしている場合があります。

たとえば、ADSLの拡販でYahoo!BBの代理店として独立した販売会社。

もし今もADSLの拡販だけに集中していたら、生き残れるでしょうか?

またはやる気に満ちたビジネスができるでしょうか?

当時、儲かるからやっていたわけで、現実として2025年現在に続けられる産業ではないでしょう。

(※考え方によっては現代にADSLの専門家になったらニッチすぎて、それはそれで食えそうだけど・・・。)

シャッター通りのような、地方の商店街も同様です。

世の中の人口動態の中での時流にのったビジネスモデルが通用しなくなった、

そのときにビジネスモデルの転換をしなかったのだから、つまらなくて、やめたくて当然です。

2.物欲・色欲の賞味期限切れ

モテたい

好きなものを買いたい

お金を稼ぎたい、そういった所有欲・物欲だけでスタートしてしまうと

わりとすぐに達成してしまったりします。

お金があれば、すぐモテますし、

入ってきたお金で欲しいものを買いまくることも、割と簡単にできます。

さらにモテることもほしいものを買うことも、新しい刺激がなければ、すぐに飽きます。

お金の使い方、貯め方をマスターできなければ、

そのフローは加速するばかりで、

モテても、お金を稼げても幸せが手に入らなくて焦ります。

3.自我の賞味期限切れ

有名になりたい

自分の考えを人に伝えたい

自分のビジョンを実現したい

みんなを導きたい

いろんな表現はありますが、

自分が自分が!

という自我の部分、自分のこだわりの部分、

自分から煙のように立ち上ってくる自我を、

満足させたい、という欲求があります。

これは物欲よりは解決が難しいです。

地位と名誉が欲しい、人に認められたい、という承認欲求でもあります。

自我を追求した結果、他者との問題にぶつかって苦悩することになるからです。

どこまでいっても社員の尊敬を勝ち取ることが出来ない、と悩むこともあるでしょう。

しかし、これもどこかで達成されます。

「いったい何を目指していたのか」と虚しくなることもあるでしょう。

または「若かった」といい思い出かもしれません。

ここでも、結局、その自我を満足させる結果にたどりついてしまって、

自己実現欲求も年数がたてば経年劣化して賞味期限切れしてしまうのです。

調理しなおして賞味期限を刷新しよう

これらの賞味期限を見直して、新しい食材で調理しなおしましょう。

成熟してくれば食べたい食べ物も、量も変わります。

具体的にどうしたらいいのか?

自分が賞味期限切れかどうか知りたい

そんな方は、

よろしければ

やる気コンサルタント鈴木くんの面談を申し込んでみてくださいね。

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