人生の優先度が決まらない理由
人生のタスクの優先度を決める。当たり前のように聞こえますが難しいです。まず前章で紹介したように「自分が人生で何を優先したいか」を理解できていないからです。人生のパートナー探しを心の底では望んでいるのに「仕事で成功したい金持ちになりたい」と躍起になって行動してたら?いつまで経っても幸せにはなれません。仕事で成功する度に虚しくなるでしょう。それよりも、ちょっとした喜びを共有するパートナーを先に求めている訳です。自分が今、本当は何を優先したいのか?という問いを常に自分に問わない限り気づけないものです。
一貫性の呪縛
一貫性の呪縛にとらわれてもいます。「わたしってこういう人だから」「俺はこういう人間だから」「子どもの頃からそうだから」こう見られている、こう演じたい、自分があるものです。また一貫性の無い人物は信用出来ないという思い込みがあるため一貫性を保とうとするのです。
一貫性は受け手、相手が考えるストーリーです。あなたの行動が一貫性があるかどうかは相手が決める事なのです。ほとんど気にする必要はありません。自分的には突拍子も無いことを行っても、受け手はそこに一貫性を勝手に見いだします。必要以上に自ら一貫性を演じる必要はないのです。
優先度は時代やステージ、年齢で変わる、変わっていい
好みや哲学が変われば、人生のタスクの優先度も変わります。独立して社長になってもいいし、社長をやめてやっぱり雇ってもらってもいいし、1人社長でもいいし、大会社の社長でも何でもありです。その時の人生の状況で考え方は変わっていきます。
たとえば大勢のチームで事業を展開していた状態から、1人社長になると雇用維持のプレッシャーから解放され自由な発想で新しいビジネスに挑戦することができます。給与の心配が無くなれば、整理したかった既存事業をやめてしまうことが出来ます。
一方で自分のステージが変わって新米パパになった時、不慣れな子育てで大変な時期に他の役員や、スタッフがいてくれたことで助けられました。その状態がいつも永遠に続く訳ではないのです。短ければ二から三ヶ月、長くても三年位で置かれている状況、自分が大事にしたい優先度というのは変わっていきます。変わっていくものなのです。
優先度の高いものから先に取り組む
そしていろんな言い訳をとっぱらって「仮でいいんだ、暫定でいいんだ、変わっていいんだ」と自分に優しくします。そしてようやく心を裸にして本当の優先度が高いことに気づいたとしましょう。
それでようやく優先度にそって行動を組み立てていきます。
(次回は優先度に沿って過ごすために、をお送りします。)