40代以降の(いや多分ずっとそうだったんだと思うけど)人生を豊かにする体育・道徳・図工・音楽・技術・家庭、つまり主要五科目以外だと思うのです。
国語、算数、理科、社会、英語の主要五科目が大切なのは言うまでもない、というよりも社会と経済に影響力が大きい、つまりコスパ、タイパがいいのが主要五科目なんです。
だからとりあえず五科目に集中するのは良いこと。でも人生は主要五科目だけでは長い。多様な学びに喜びがあるのです。
中年を迎えて、幸せに生きるために有用性が高いのがその他の科目である。
40代からの大人の保健体育、心身の健康を手に入れよう
まずなんらか体調の不調、病気、それから不定愁訴に悩む人は多い。
それに輪をかけて仕事依存、アルコール依存、たばこ依存、セックス依存、ポルノ依存、ゲーム依存、ギャンブル依存、スポーツ依存、とにかく心身をやられている人がたくさんいる。やられてない人は皆無だろう。
皆どこからしら、悪くしている。
だからこそ「健康的な肉体と精神」の基礎を手に入れるための大人のための保健体育が大事です。
40代からの大人の道徳、自分の哲学を持つ
道徳は「人に合わせる」「空気を読むこと」だと小学生・中学生なら早とちりしてしまうが、
それも単なる処世術、集団生活を円滑にするためのアイデアの1つに過ぎない。
集団と個人の自由のバランスをどう考えていくのか、自分なりの人生の成功について考える力、過去の人類の積み上げである偉大な知恵にヒントをもらう力、そういったものを養うのが道徳であり哲学である。
40代過ぎてもっとも大切な必修科目である。
思考力によって自分を助ける力、それが中年以降の道徳である。
40代からの大人の図工、美術と音楽は偉大なる自然への祈りである
私は行き着くところ、すべてはアートであり、祈りであると思っている。
何かを表現、創ることは、自分を超越して偉大なる自然につながる行為なのである。
だから大いに創る事、自由に創る事、そのために私達の魂は現世に遊びに来た、といっても過言ではないのである。
もっと作り、もっと遊ぶのである。
歌を歌う、ダンスを踊る、絵を描く、彫刻を創る、ねんどをこねる、なんでもいいのです。
目、耳、指、全身をつかって、精神と肉体を一致させ、心を安らかに、自由にする。それが大人の音楽、図工、美術である。
40代からの大人の技術・家庭
金融リテラシー、暮らしの知恵。昭和生まれの私には「生活」という授業が無かったけれど、そういう生きる力を養う授業だったんだろうとうらやましく思う。
技術の授業で習った木工や金工の知識、家庭科でならった包丁の使い方1つとっても、現在の家庭生活においてもっとも重要な知恵となっている。
それは一人世帯であったとしても家庭という生活の基盤をどう持つかは、その人の幸せな人生に大きな影響を及ぼすことは間違いない。
さらに、技術の授業にはITも含まれる。
デジタルデバイスとの付き合い方、活用の仕方、それを仕事にどう生かしていくか、そういった現代を生きるツールのつかい方を学ぶ大事なものである。今学び直すべきは、技術と家庭、という両輪の生きる力である。
手先というのが、私達の大事な生きる力の基本なのである。
手を動かすことをやめてはいけないのである。