2024/08/02追記
YouTubeでアニメ宣伝の基本セミナーと実践編両方を無料公開しました。
そちらもぜひチェックしてみてください。
宣伝プロデュースの手法は、実際にはアニメに限定されない。
マーケティングの基本を抑えながら
プロダクトを明確なターゲットに対してどう届けるか?である。
アニメという若者が興味を持ちやすい産業
漫画、アニメ、ゲームに関するビジネスは、自分が好きだから関わりたい、という若い人が多い。ある意味憧れの業界でもあろう。細かい仕事はイメージできないけれど、宣伝ならイメージできる。業界への入り口としてアニメ宣伝は常に注目される職業ではある。企画プロデューサーも若い人きは宣伝をまず経験してからという人が多い。
全然関係ないけれど、私の父親はネジの問屋ビジネスをしていたが、学生時代から、ネジやビスが大好きでしょうがなかった、というわけではない。
たまたま、先輩の紹介で入社して勤め上げただけである。しかし経験を積むうちにネジビジネスの構造、その利幅、業界の特徴など面白いポイントがたくさんわかってきたという。私もその話を聞いて、仕事をする、就職するとはどういうことかのベースにしている。
学生や若い人が知っているプロダクトやビジネスなど、日本におけるビジネス全体のほんの一部である、ということである。
そのほんの一部の1つがアニメであろう。
なので好きなものがアニメくらいしか思い浮かばなくて、何となくアニメ業界に入りたい、絵も描けないし、できそうなのは宣伝くらいかな、という、思いつきだとうまくいかないだろう。
アニメ宣伝マン以前に「宣伝マン」である
アニメに詳しい必要はむしろないかもしれない。
アニメ以外の知識、巷で流行っているものなど、どちらかといえばリア充っぽい知識を求められるからである。
宣伝マンとして引き受けた商材がたまたまアニメだった、という方がうまくいく。そのアニメを売るべき本質は何か、を見つめて施策を考えていく商売である。
たくさんの宣伝のアイデアをあれこれ、考え、実践、検証するのが好きな人が向いている職業である。
アニメの製作委員会の幹事会社に入社する
テレビ局や、パッケージメーカーがアニメの製作委員会の幹事になることが多いだろう。それから映画配給会社などである。そういった会社に新卒で入社して宣伝担当に配属され、宣伝のアシスタントPから、宣伝プロデューサーに出世していく。
しかし上記は狭き門なので、もう少し広く探すと、
宣伝会社、PRマーケティング会社、広告代理店、広告制作会社や編集プロダクションなど幹事会社に出入りしているいろんな企業にも宣伝マンがいて宣伝の委託を受けるプロフェッショナルたちがいる。
鈴木もそういう宣伝の仕事の受け方をしている。
時に、出版社から受注して原作サイドで発言することもあれば、幹事会社のテレビ局のスタッフとして発言することもあるし、下請けの制作スタッフとして発言することもある。(そういう転職気分が味わえて楽しい。)
アシスタントから数年で宣伝Pに
宣伝はユーザーと距離が近い仕事なので、同世代であることが重要な要素である。よって、3〜5年くらいのキャリアで宣伝プロデューサーと名乗って不思議ではない。
アニメの視聴者のメインターゲットが常に10代を意識していると思うと、歳をとることに感覚が合わなくなる。若い人がその感覚とノリでどんどんやってしまうのが、いい宣伝だと思う。
私は相当おじさんの部類に入るので、細かい施策ではあれこれ言わないのである。古い、おじさんくさい、昭和、と言われるので。
※2024年2月現在
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