気乗りしないタスクの乗り切り方

20代の方からいただいた質問にお答えして。

わざわざ20代と書いたのは、気乗りしないタスク、と一言にいっても多種多様だからです。

なかなか書き始められない新作小説のことを考えるのも気乗りしないタスクですし、

相続した空き家の行政書士を探すのは気乗りしないタスクです。

自分のメンタル的な弱さやずるさを見つめることもまた気乗りしないタスクです。

ものすごい寒い日に、プールに泳ぎにいくのも気乗りしないタスクです。

※でももう今年2回もスイム練をして自分を褒めています。

ブラック企業時代の気乗りしないタスク

20代のブラック企業時代→仕事をセーブして鍛錬している40代

と変化しても、気乗りしないタスクは無くなりませんでした。

イヤな顧客からの執拗ないじめのような仕事、とかそういうのは

ブラック企業の時しかありません。

なぜならそんな顧客は自分が社長ならさっさと切るからです。

イヤな職場の同僚と仲良くすることもありません。

なぜなら採用も自分でやってるからです。

「こいつはどうしようもないな〜」って人は確かにたくさん存在するのです。

でもその人達と仲良くするほど人生は長くないのです。

※THE YELLOW MONKEYの吉井和哉ももう長期休暇とらない宣言を今回のツアーで。

「もう(人生の)残り時間が無いから」と笑いながら言ってましたが衝撃でした。

セルフマネージメント時代の気乗りしないタスク

徐々に好きなお客さん、好きな仕事だけに絞れてきます。

それでも気乗りしないタスクは、ゼロにはなりません。

今度は「ちょっと、このタスクはまだ自分にはレベルが高くて学習時間が必要なんだよな」

というようなものである。

ちょっと背伸びしたプロジェクトといったところか。

それはワクワクもするけど、不安もある、なにより勉強しないといけないというプレッシャーがあるのである。

こういうのは着手が遅れる。

もうすこし準備してから、とか本を読んでる内に残り時間がへることがある。

さっさと取り組むべし、である。

でもこの手の仕事がある意味、おわったあと充実感もあり成長を感じられる。

このタイプの気乗りしないタスクが、ある程度ないと小手先で出来る仕事だけになってしまう可能性がある。

人生の気乗りしないタスク

たとえば、誰しもなんらかの依存症だろう。

その依存症をなんとか手放したいと思っている。これに向き合うことはかなり気乗りしないタスクである。

それから、過去に人を傷つけた、自分が傷つけられたその傷と向き合うことも、かなり気乗りしないタスクである。

パートナーとの間で、すれ違いや無視が起きている、向き合いたいけど、向き合いたくない。

自分が傷つきたくない時、気乗りしないタスクとなる。

恐怖で動けなくなってしまうのである。人生のタスクと呼ばれるグループである。

10代20代30代40代と、人生のタスクはむこうからやってくる。

それを見ないふりすることも可能である。

でも嘘をついてその場をやり過ごしても、そのタスクは無くならない。

40代は第二の青春と言われているけれど、

20代の時に逃げたタスクがもう一度40代になって、より発酵した状態で向き合うことになる。

「あ〜、今になってこういう形で突きつけられるのね」と思う事がよくある。

気乗りしないタスクによって人生を転がしていく

実家の親の体調が悪かったり、病院や保険の手続きに追われると、

「今日、集中して仕事できる時間は今しかないから、気が重い難しい企画書だけど、とりあえず20分でできるとこまで書いちゃおう!」

と思える。

難しい企画書だとしても、親の心配や病院の手続きよりはるかに容易であり、楽しい仕事だからである。

子どもが学校に行きたくないと悩んでいる様子に寄り添って励まして、宿題一緒にやっていると、

「自分は好きでトライアスロンやってるんだから、0度しかなくて外寒いとか言ってないでスイム練しておこう」とか思えるのである。

気乗りしないタスクとは相対的なものである。

その相対的な差によって、

気乗りしないタスクは普通のタスクに変わるのである。

極論、最後はあの世へ行くという、大きく気乗りしないタスクがあるので。