4月20日頃「穀雨」今からGWまで走りきろうなんてのはNG!<季節とやる気の関係(春)#9>

<季節とやる気の関係(春)>編もラストです。

四季のスタートである春は、年間の養生の中でもっとも大事です。

1年を通して、

健やかに過ごすために

春を気持ち良くはじめることが肝要なのです。

わたし達は、

季節や人間という生物の習性など、

変えられないものに立ち向かってイライラし、

敗北感を抱く必要はありません。

経営者であれば、季節の巡りや自分への影響を知り

自分が影響を与えられる分野、事業にだけ集中すればいいのです。

やる気を必要以上に奮い立たせる必要もありません。

自然に、気持ちのままに暮らすことが結局は、

経営もうまくいきます。

地球の自転や天体の移動という大きな現象に、

立ち向かえるはずがないのですから。

まずはそういったダイナミズムを知ることからです。

自分が季節をどのタイミングで感じられるか?

春分で地球と太陽の関係が変わっても、

地上で生きるわたし達に影響がでるのはタイムラグがあります。

陰陽の切り替わり、

本格的な陽の季節「夏」へ入る前に、

これまでの陰の不調を排泄する季節の準備期間が設定されています。

それを土用(どよう)と呼びます。

中でも、春土用(4月20日からの2週間)、秋土用(10月20日から2週間)は

陰陽の切り換えの土用なので

心身への負担は大きなものとなります。

そんな春土用というヘビーなタイミングが4月17日頃から、立夏(5月5日)まで続きます。

穀雨(4月20日頃)

穀物を育てるための雨が降る時期です。

春の二十四節気のラスト6番目です。

これから成長の夏を迎え、実りの秋を迎えるための準備のスタートです。

そんなときにどう過ごすべきなのか?

まさにGWに向けて、わたし達がどう過ごすべきなのか?

を問いかけているような季節に感じませんか?

GWっていうのは心身が不調な時期に用意されている

この春土用という不安定な時期を、

GWという祝日ラッシュにした政治的手腕は素晴らしいものである。

日本人の多くの人が農作業をしていた時代から、

土用の期間には土を触ってはいけないと言われている。

つまり「休んでろ!」ということである。

なぜなら心身が不安定で体調を崩しやすい時期だからである。

その流れを組んで現代も連休となっているのだが、

はたして皆さん休んでいるかどうか・・・。

さらに

「もう一息がんばって走り切っちゃおう!だってGWでしっかり休めるから。やりきって大丈夫なはず」

これは最悪の思考パターンです。

4月のやる気の空回りからの、GWの休みを無視しての遊び過ぎ、燃え尽き症候群の5月鬱へまっしぐらです。

自ら進んでそうなっている、という事実をそろそろ理解したほうがいいです。

仕事が忙しくて遊べない。GWは休みだから思い切り遊ぶ。これはNG。

GWは春土用。

身体と心を休める時期である。

この時期にアクティブに遊ぶのは、日本に暮らす人間としては理にかなっていないのです。

リラックスしたり、運動して身体を整えたり、

不調を和らげることにつかうのが良いのです。

ところが、日頃の鬱憤を晴らすようにアクティブに旅行だレジャーだ、散財だ!

というのは、情緒がますます安定しなくなることが間違いありません。

それなので、5月病という初夏の病が生まれるのです。

もともと4月の新生活のプレッシャーや焦りも緩和できてない中で、

GWにこれでもか!と遊び倒すというのは、情緒不安定の焦りに拍車をかけることにつながります。

「SNSに見映えのするレジャー写真アップしなきゃ!」

なんていう承認欲求を抱えてる方は尚更地獄のような日々となるでしょう。

経営者ならGWでは無く、日々遊んでください

GWは遊ばない。なんなら淡々と仕事でもしていたほうが良いです。

リズムを作り、身体と心を休めましょう。

心と体の炎症をとるのです。

春の食材は、抗炎症作用をもったものが多いです。

菜の花や、セリ、三つ葉などの香草を食べて気分を爽やかにすごしましょう。

GWは遊ばないで、日々もっと遊ぶべきなのです。

仕事を本来コントロールできる立場の経営者が、

平日を仕事で埋めているというのは機会損失です。

本来やるべきことができてない、というに等しいのです。

経営者は自分に刺激を与え続けなければいけない

自分のやる気をコントロールし維持しつづけるためには

自分の心身に日々栄養を与え、トレーニングさせることが大事です。

それは目の前の仕事だけでは補えないのです。

自分に新しい刺激を与えることを探し続けること、それが遊びです。

日々遊び、学んで鍛錬にいそしんでいれば、やる気を持ち続けることができます。

飽くなき挑戦の虜でいられるのです。

やる気と季節の関係