4月4日〜4月19日までが清明(せいめい)の期間。
二十四節気の五つ目、清明(せいめい)までやってきました。春も後半なのです。
心身が春の暖かさに慣れて、冬は影を潜め、気持ちも切り替わったと思います。
水の流れがスムーズになるのを感じるはず。
清らかで明るいイメージを持ちまさに「清明」の名にふさわしいシーズンとなります。
ところで、流れが清らかで雪解け水がどんどん流れる。
時間もどんどん流れる。
なんだかパワーが溢れるんだけれど焦る季節、
イライラする季節でもあるのです。
ある意味やる気が沸いてくるのだけれど・・・
気持ちは解放的な夏に向かっていきます。
やる気がどんどん沸いてくる季節でもあるのです。
しかしまだ4月のはじめです。
身体の準備も出来ていないし、花粉症シーズン。
自律神経は乱れ、アレルギー症状に悩まされている人も多いでしょう。
心身はまだ整ってない、不調なのです。
そんな中で、
新しいことを始めたい、新しい人と出会いたい。
みんなが輝いて見える。
そう思えば気持ちは焦ります。
「やる気の空回り」は春の特徴です。
世界は輝いているのに私は全然だめ!
4月になり新学期、新入生、新入社員、新生活。
色んな「新」に出会う季節。
若い人たちをうらやましく思う。
「また一つ歳をとってしまった」
と感じるのも4月のこの時期でしょう。
人間社会が「春」になるのです。
天体の位置が春→気候が春→人間社会が春、という順で春はやってきます。
自分がどのタイミングで春に構えられるか?
それが自分を養生するコツとも言えるのです。
天体の位置が春の段階から養生していれば、
人間社会の春が来ても
不安定にならずに構えてられます。
「うんうん、春ってみんな浮き足立っちゃうよね」
焦りもイライラも季節のせいにしてしまおう、たぶん何千年も同じだから。
二十四節気を中心に、季節の養生を考えてきたこの連載ですが、
春分の日という区切りが西洋の12星座のスタートになっている。
土地や文化が変わっても季節の巡りの中で人間が培ってきた知恵がシンクロしているってことにロマンを感じませんか?
自分と同じように古代人達も、季節や自分のホルモンの動きに翻弄されてたんだろうか?
と思いをはせたりすると
「経営者なのに、春になるとちょっとイライラしちゃって。元気なくて。」
なんていうのも自然な事・普通の事と気軽に受け止められると思います。